五井野正博士について私の知り得たことを語ります。
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五井野正 博士 に関する資料2 ムー 1982年 3月号
今回は、ムー 1982年 3月号 P.52~に掲載されたインタビュー記事をご紹介します。

五井野正博士の話された内容を文字数の限られた紙面に纏めることは、大変に記者の力量を問われる作業だと思います。

その意味で、この記者は非常にがんばっていると思う。



五井野正インタビュー
[七次元よりの使者][法華三部経体系]の著者


ムーをはじめ、古代文明について語ったかと思えば、UFOについて語り、宇宙論を展開する。
と、こんどはシャカが登場し、悟りへの道を説く・・・。
いま、最も"不思議"人間、五井野正氏。

最近では、その法華経に関する著書で話題を投げかけている。
いっぽうで理想郷づくりも実践中とか・・・。

その説くところ、著書で見る限り"難解"!
では、ざっくばらんに語っていただくと、どんなことになるのか?
初めてその考えの全体像が明らかにされた!


シャカの教えに理想郷"ムー"への道がある

■人間は時間の流れをさかのぼる

――いま、著書の「法華三部経体系(総論)」が大変評判のようですし、以前お書きになった「七次元よりの使者・0の巻」も多くの人に読まれたようですね。それぞれになかなかユニークな内容で、と同時に、仏教用語を交えて、特異な宇宙論を展開しているので、とても"難解"です。

また、そのお考えの実践として、ウィッピー運動というのがあると聞いております。
そこで五井野さんご自身への野次馬的関心と、その難解な理論を何とか理解したいという熱意でもって、インタビューをさせていただきます。

著書を読ませていただいたところ究極のというか、1つの理想郷のようなものとして"ムー"が核心にあるというのも、本誌としては深い関心を持つところなんです。

まず、仏教とムーというこれまで関連させられることのなかったものどうしの結びつきなんですが・・・。
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まず、最初にいっておきたいことは、現在仏教としてとらえられているものと、もともとの仏教とは、全くちがう、正反対とも言えるものだということです。それはおいおいわかっていただけるでしょうが、当時のインドにもどって仏教を見直さなければならないんです。
そこにはすぐれた古代文明、現代よりももっとすぐれた文明があったんです。

それはさらにインダス文明や、イースター島の文明にもさかのぼれるものです。
そのさらに大もととして、ムーを考えることができます。


――それには何か具体的な根拠があるんですか。
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たとえば、仏教の経典の中には当時まだ具体的なイメージとして残っていたムーの記憶が、あちこちに語られています。
インドより東北の国とか、竜宮伝説とかいうように・・・。

そしてそれはすごく科学的なもので、いまのように利益だとか信仰だとかのためのものではない。
悟っていくものとされています。
よくいわれる蓮の華は、そのムーの象徴なんです。



――では、そのムーの遺跡なりが太平洋の中に沈んでいるとでもいうのですか。
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そういう意味であるないというのは、非常に物質的な考え方なんで、たとえばアトランチスなんかはそういう考え方にあてはまりますね。
18~19世紀まで記録書なんかも現存していたようだし、科学者も信じていた。大西洋の底には確かにアトランチスの遺跡があるでしょう。

しかし、ムーはちがうんです。
それを説明するには、現在の時間が物質の時間だということを説明しておく必要があります。

物質の時間であるということは、過去から未来へ流れていくということです。
ところが、人間は物じゃない。
それがわかれば物の時間にこだわることはない。

だから、川の流れにさからってのぼる魚のように、人間は時間の流れをさかのぼることができるんです。



――しかし、それはどういう方法でですか。
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たとえば、シャカはそれを行った人です。
シャカをブッダというのは、この世をはなれて理想の世界へ行った人という意味で悟りをひらいたともいいますね。
ただ、行くといっても、ヨーロッパへ旅行したいという感覚で行けるものじゃない。経典なんかで三昧(ざんまい)に入るという状態で、ふだんわれわれは脳で物を見、考えているのを、脳髄さらにしたの脊髄などの神経体を使って見ることなんです。
脳は地球的なものであり、神経体は人間が宇宙から受けついでいる宇宙意識を持っているものです。
地球のものには左右されません。

このことにボクが気がついたのは一つには、マイナス50度にも下がった北欧へ行ったときの体験があるんです、そういう状態では、ふだん大脳で感じる寒いなんてもんじゃない。骨が、髄が痛む感じがして、それは宇宙に近い感覚だと思いましたね。


■理想郷"ムー"はこんな世界だ!

――どうもよくわからないんですが、五井野さんもそうした体験をお持ちなんですね。
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あります。「七次元・・・」を書いたあとで、突然体験しました。それまで、いろいろなことをやってきて、これで自分のやるべきことはやりつくしたと思っていたころです。

最初は幽体離脱を経験したんです。自分はそのままで、神経体のほうで物を見る、自分自身の肉体を見ることができます。その後その状態からもどったとき、すごく体験現実で記憶している。そのうち、この身のまま宇宙へ行ってしまうようになった。
これは意識が完全に神経体のほうへ行ってる状態ですね。

そのときわかったことは、もうびっくりすることばかりで、言葉ではなかなか表しにくいんです。

この世界ってこうだったのか、むかしこうだったのかとかですね。
そして、物の時間の流れをとめないでいるとどうなるのかをも見てしまいます。

それを最後に自分でまとめるんです。
それが悟りなんです。するとまたこの世界にもどってくれるんです。
このまとめができないと、どちらの世界も判断できず、狂った状態になってしまうんですね。



――悟りについては少しわかりましたが、すると、もう2つはっきりさせたいことが生じてきました。1つは悟りに至るには、何か特別な修行の方法でもあるのかどうかということ。もう1つは、ムーとは、そうすると外に存在しないで、精神的なものなのかということなんです。
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どちらについても、だいぶ誤りがあります。まず修行うんぬんですが、特別の方法なんてありません。あるのは、あくまでも固定観念を捨て、意識を変革し自分自身で求めていくという方法だけです。最初は知識としていろいろなものを吸収する段階がありますが、いくら知識をさかのぼっても悟りはひらけないし、ムーへも行けない。

もし、多少具体的に言うなら、いろいろな人や事件で出会って、驚き、ショックを受けることでしょうね。だから、仏教についていくら知っても、ムーについてはわからないんです。



――ではムーの具体的イメージは・・・。
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現在の地球が完全に物の世界に入っている状態だとすると、ムーはそれ以前の世界なんです。いわば次元のちがう世界です。だからここにあるとも、ここにないとも言えるんですが、ムーの世界にいれば、ちゃんと固定したものとしてあります。


――要するに、いまわれわれが知っている物質としてはとらえられないということですか。
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そうも言えますね。ぼくは、物質は6つの磁場で構成されていると考えているんですけど、ムーはそのうちの3種の磁場でできている。
だから6種で構成されたものにしろ、3種で構成されたものにしろ、磁場の変化で変化したり、なくなったりするんです。

ムーが3種の磁場でできているということを地球と比較すると地球の球に対して、半球です。
これが最初に述べたムーのシンボルが蓮の華であるということの意味づけなんですね。ピラミッドに残されている三角形も3種の磁場のイメージを残しているものです。

で、ムーというのは地球という物質にかたまる以前のものなんです。
だから地球というものは、はじめからあるのではなく、だんだんとできてきたもの、完成されないうちにアトランチスなどのように失敗作も受け入れてしまったものということができます。



――すると、アトランチスはどこから来たものなんですか。
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土星とか太陽系内の崩壊した星から来たんでしょうね。アトランチス人の系統もいっしょにね。よく"鶴は千年、亀は万年"と言いますけど、亀は古代インドではビシヌ神のシンボルであり、ビシヌ神というのは宇宙ですね。
これに比べ、鶴は天を表していて、太陽系のことですね。
この世界での寿命が1000年だというのです。

そして、アトランチスの系統は西洋に受けつがれ、ムーの系統は東洋に受けつがれているんです。

西洋が物質的、力の世界であり、ヒトラーなどが"千年王国"を唱えたりしたのも、これらのことと関係あるわけです。



――ところでやはり、ムーは人間にとってどんな理想郷なのかを知りたいんですが・・・。
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インドなどの書物によると、黄金の世界であった、病気もなかった、寿命が現在よりずっと長かったなどとされています。要するにこの世界の悩みである"老病死"は完全にこえているわけですね。


――では、完全な世界のムーがこわれて地球になったという・・・。
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いや、ムーも完全ではありません。しかし、地球よりは完全に近い。また、こわれてもいません。ムーはムーとして存在しているんです。それは地球の中に沈んだといっても、宇宙に行ったといってもかまわないでしょうが、先ほど言ったように次元の違う存在だということです。

■"ムー"をめざすウィッピー運動

――ところで、ムーそのもの、そして仏教との関わりは一応これくらいにしておいて、五井野さんが勧めておられるウィッピー運動についてお聞きしたいんですが。
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それにはまず、人間というものについて考えておかなければならないと思うんです。人間はサルから進化したものではなく、宇宙で生まれ、この地球という星に合うように表面的に体がつくられているものです。

その人間が地球上の物質に頼って生きている。衣食住の問題ですね。ところがこの地球というのが衣食住もままならないどうしようもない世界なんですね。

そこでシャカなんかはどうしてこれをこえたかというと、それ以上のものを追求することで、それを捨てたんです。これが仏教でいう解脱ですね。

ではボクらはどうするかということなんです。1つには他の世界へ行ってしまうことですが、最初にも言ったように、ヨーロッパ旅行するような感じで行けるものじゃない。するとこの世を変えるしかないわけです。ま、そうして、もし衣食住を解脱できるなら、人間はより物質的にとらわれない生き方ができるわけですね。そうすると、いまの人間のレベルは、少しはムーのレベルに近づくはずです。これは、"人間回帰"と言えるでしょうね。


――そして具体的にはどんなきっかけで、どんなことを始めたんですか。
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自分たちの手で里づくりですね。日本に住むなら自治区をつくらなければならないということですね。そのもともとの発想は、いま、31歳ですけど、20歳のこと北欧へ行って得た体験です。そのころボクは、若い時ぐらい理想の国で暮らしてみたいと望んだ結果、北欧へ行ったんです。そこでは若者たちは、夏などは、自分たちでつくった山荘で5~10人ぐらいのグループで暮らすんです。自然保護も、びっくりするぐらいにいきとどいていて、野鳥もすぐ近くまで飛んでくるといったぐあいでしたこれを日本でもやってみたいと・・・。

■里づくりの発展と今後

――その具体的なところを・・・。
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始め富士山のふもとの富士吉田に住んで始めたんですが、地元との信頼関係を強めるために何かやりたい、そこで当時処理がひどかった空カンをテーマに、運動を展開したんです。最初は山梨県の問題としてとらえていたんですが、だんだんやっていくと、これは企業の問題であり、観光客を大量に送り込んでいる東京都とも関連ある問題だということになったんですね。そこで8年前ごろから、都庁や企業に空カンを持っておしかけたり、都内で歩いて訴えたりしました。その総決算が、2年前の"カン軍"だったんです。これは京都から東京まで、リヤカーに空カンを積んで、道々訴えたり、空カンの処理状況を調査したりの行進でした。これが大変な反響でね。

ところが、この行進のきっかけというのが、当時すでに出版していた「七次元よりの使者」の読者の集いだったんですよ。そこで、行進の道すがら、里づくりのことを説いた。"カン軍"は成功したしで、そのまま参加者たちと里づくりに入ったわけです。



――初めはどこで行ったんですか。
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その年の9月に伊豆に山林を得たんで、そこにリサイクルのかたちで里づくりを始めました。家をつくり、ニワトリを飼い、畑をつくったんです。全く無農薬の、と言えば、もはや山林でやるしかないんですね。

ついで長野、兵庫でも里づくりを始めたんです。兵庫の家なんか廃材でつくったと思えないほど立派なものです。いや、現在では手に入りにくいようないい材料が廃材にはたくさんあってプロもびっくりしてましたね。

そこには、大きな電波望遠鏡があって宇宙からの通信をキャッチして、解読したりもしましたね。



――ところで、今後どんな方向に発展させていくつもりですか。
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沖縄とのつながりを深めるでしょうね。沖縄の竜宮伝説、そしてムーというつながりを探るのが1つですし、米の問題も、これにからんでいます。白い米はインドでつくられたんですが、シャカはまだインドほどひどくなっていなくて土の生きているところならこれはできると言って、仏教とともに米を東の方に広めようとしたんです。中国との独自に往来していた沖縄では、それらのことが立証できそうな気がしています。

そして、運動は小説などのように読者を楽しませるだけのものとちがい、実績を積む実証論で進めるものだから、里づくりもさらに広げていきたいと思っています。



――では、最後に「ムー」の読者にひとこと何か・・・。
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ムーは知識として見たときは過去になったものかも知れないけれども、われわれにとっては未来にあるものだから、それを求めていくことが大切だということです。そのためには、人間はもっともっと進歩しなければならないと思います。ムーはそれぞれの人が自分自身で見つけるしかないのです。

――どうも長い時間ありがとうございました。
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五井野正 博士 に関する資料1 SFマガジン 2003年6月号
五井野 正 博士七次元よりの使者がネットで読める様になったこともあり、以前SFマガジンに掲載されたレビューをご紹介したいと思います。

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SFマガジン 2003年6月号
P.172~ SF奇書天外 連載30 北原 尚彦


あなたがある一定以上の年齢のSFファンだったら、きっとこの本の題名に覚えがあるはずだ。そしてまず確実に「読んでいない」ことだろう。認知度は非常に高いのに、読了率は極めて低い ― それが五井野正『七次元よりの使者』(創栄出版)である。
全四巻だが『第○巻』があることでよく知られる。もちろん「大霊感」との語呂合わせだ。

実を言うと、わたしはこの本を全巻揃えていなかった。本稿執筆のために古本屋を探したが、いざ必要になると見付からない。かつては、古本市場にごろごろしていたものだが。

そこで持っていそうな人に借りようと、横田順彌氏や星敬氏や日下三蔵氏に問い合わせたのだが「持ってたけど処分した」「持ってるけど出てこない」「持ってるけど揃ってない」などのお言葉。
結局、自分の蔵書と、牧眞司氏からお借りした本、さらに図書館から借りた本とを合わせて、ようやく全巻が揃った次第。

で、早速第○巻を読み始めたのだが、どうも話が良くわからない。ハタと気が付いて奥付を調べたら、判らないのも道理。一巻が一九七五年、二巻が七六年、○巻が七七年、三巻が八〇年という刊行順だったのだ。○巻の序文にどの巻からでも読めるとあるが、結果からいうと一・二・三・○と読むのが無難。○巻は結局「別巻」だったのだ。

気を取り直して、第一巻から読む。登場人物は、以下の通り。避厚地のホテルで知り合う二人の女性、美智恵と美佐子。よくUFOを目撃する人気フォーク歌手・大木雄。重力エネルギーに関する本を書いた、売れっ子新人作家・石川雄一。代議士を操り富士山噴火説によって首都移転論をぶち上げようとする大助。様々な研究をしているコスモス研究所の、前田太一やその他のメンバー。転生を繰り返して一万二千歳になるというチベットの、シュミーブラフサッタ(通称シュミー)。石川雄一がディスコで出逢った謎の青年、正法(まさのり)。

で、ストーリイはというと ― 日本各地でUFOがしばしば目撃される。それは間もなく地球に大異変が起こされるからで、UFOは地球人を救うために現れている模様だった。その異変とは、富士山の大爆発らしい。コスモス研究所では、異変に備えて円盤を造って宇宙に旅立とうとしていた。・・・だが、登場人物たちはやたらと哲学的な討論をするばかりで、話はなかなか進まない。オリオン座だの、ブラックホールだの、アートマンだの、アトランティスだの、地下王国だのという単語はふんだんにちりばめられているものの、物語自体はあまり大きな展開を見せないのだ。目次に「第二部 富士は燃ゆ」「第三部 東京脱出」とあるから、実際に富士山が噴火し、人々が東京を脱出するのかと思ったら、結局富士山は無事なまま第三巻が終わってしまう。

ところが、『第○巻』は、がらりと趣が変わる。地球に輪がかかり、地軸の傾斜角がどんどん増加しつつある、というスゴイ局面から始まるのだ。しかも、コスモス研究所は、地球外の「太陽系連盟」とエーテル波動通信器で連絡を交わしているではないか。太陽系連盟は、地球を救うために多数の円盤を送るという。一方、ヒマラヤの奥地の秘密の場所では、地球がこのような状況に陥るまでの経緯について、シュミーが大師から説明を受けていた。

やがて、太陽系連盟の宇宙船に石川雄一が乗り込み、金星人のウイリットンや火星に住んでいたというチルリらが彼を迎える。だが、地球の地軸の傾斜はさらに大きくなりつつあった。やがて、太陽系外からの通信が入る。それは時空間の違う宇宙 ― 梵天からだった。

そして今度は、地球の中 ― 地底王国。首都シャンバラで、一人の女性が聖者アロンに案内されていた。それは美智恵だった。彼女は、地球の中心にはブラックホールがあるのだ、と知らされる。

最後に、大通智正法(だいつうちまさのり)が、乙姫とともに宇宙母船 ― 竜の船と呼ばれたムーの秘法であり、五次元体つまりアートマン以外は乗れない ― によって水星へと向かうことになる・・・でオシマイ。結局、地球はどうなったのかよく判らない。
『七次元よりの使者』は何回か出し直しされており、異なるバージョンが存在する。表紙が変わったり、扉が変わったり、読者から送られてきた自動書記による文章が巻頭に付け加えられたり。ソフトカバーだったのがハードカバーになったり、巻数表記がなくなって副題が付されたり、うーむ、SF奇書コレクターとしては、異版も全部揃えなければいけないのだろうか。・・・今となっては大変そうだなぁ。

その後、一九八五年に「新七次元よりの使者」が同社から刊行された。「秘密の核シェルターの巻」なる副題が付されているとおり、北アルプスの「第二シェルター」なる場所から話は始まる。これは人間が建造したものだが、「神の神」とも言うべき存在の助けにより、未来の技術をも用いて造られたものだった。

続く舞台は、一気に火星。火星人が、秘かに地球の様子を窺っていたのだ。そして「第一シェルター」は地球の衛星「月」にあることが明らかにされる。

そして、日本には核戦争に備えて国会議員とその関係者だけを収容する核シェルターが用意されていることが語られる。アメリカにもやはり、大統領ら一部の人間だけのためのシェルターがあった。

その後は一転して、山の中に山荘を造って自給自足の生活を送ろうと日本全国から集まった集団の話となる。でも彼らも、最終的には核シェルターが必要だ、という結論に達する。著者は是が非でも核戦争の危機を訴えたいらしい。

いよいよ最後。太陽系外からやってきた宇宙船が、地球の発する一条の光線に気付いた。それは宇宙に向けて発進される意識エネルギーだった。この宇宙船は火星人の宇宙船との交信し、さらにはそこへアンドロメダ星雲からの宇宙船もやってくる。地球は今、重大な分岐点に立っていたのだ・・・。

三巻までに予告された富士山爆発はどうなったの? ○巻の地軸のズレは?登場人物も全く違うし。結局『新』は第○~三巻の続篇というよりも、全く別な話と思った方が良さそうだ。今度こそ完結、と思って読むとがっかりするので御注意を。著者はもしかして、まだ続きを書くつもりかもしれないし。

著者の五井野正は一九五〇年新潟生まれ。ウイッピー総合研究所、創栄出版などを設立(自分の出版社だったのだ!)。他に『法華三部経体系』『科学から芸術へ』等の著書あり。『七次元よりの使者』コンサートを開いたり、レコードを出したりとかなり謎の人だ。最近は、世界各国で浮世絵の展覧会を開催するなど海外にまで進出している様子。

SFにジャンルを限らずとも、『七次元よりの使者』が一九七〇年代を代表する奇書であることは間違いあるまい
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